2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

高橋源一郎 「さよならギャングたち」

葉雨 の発言: あたしは今 葉雨 の発言: 「さよならギャングたち」 葉雨 の発言: の次にくるもんが読みたいです 葉雨 の発言: 彼ちょっと逃げたでしょ 葉雨 の発言: あれ以降 葉雨 の発言: お茶にごしてるなという感触だった 葉雨 の発言: 読者に迎合したのか…

 尾形亀之助 「雨になる朝 」より 

かなしめる五月 たんぽぽの夢に見とれてゐる 兵隊がラツパを吹いて通つた 兵隊もラツパもたんぽぽの花になつた

 宮下倉庫氏と 5行ソネット 

第1連 宮下倉庫氏 象牙の櫓からみえる 右手の沃野を 浅黒い肌の女達が渡っていく 左手の河の畔で 戦士達が口を漱いでいる 2連目 リーフレイン茜色の風が 笑いながら通り過ぎていった 黒角牛の日 聖なる角牛がユズリハの木の下へやってくる 大地がわっはわっはと腹…

現代詩フォーラム跳梁氏強制退会事件

むしろ原口氏による波紋 というべきですね。彼の勇気と努力に賞賛を送ります。 私の立場は跳梁氏(ぽげ氏)に近い場所にいて見ていた傍観者である、と同時に白井氏のマイミクでもあることで、白井氏の私的な日記内で展開された議論を当初から見ていたというあた…

 寺田透 評論集

「近代日本のことばと詩」より 現代詩について抜粋 現代詩は絶対的な規範を持ちません。それは詩人それぞれの生活を基盤として書かれており、よそから見れば個人的主観的なことの客体化をめざしている。 ただそのときの書く主体が、さっきも言ったように、生…

現代詩に関する”なかろうか” 寺田透

わたしがこれから書くことは現代詩のすべて、現代詩人のすべてに当て嵌まることではないだらう。 しかし別にどうしても読まなきゃならないわけがあるのではなく現代詩を読むとき、大抵いつも感ぜられ、つひ印刷された紙の束を置いてしまふ原因のひとつに当た…

言葉に囚われること

言葉に囚われること 執着 自己愛と昇華 (消化?) 言葉でしか構築できない概念のジレンマ 魂が立ち上がる瞬間

2chに最初に書いた詩

今読めば、メンヘル女の独白と切り捨ててしまうだろう文字列に、今も捨てがたい気分がまとわりつくのは、ここに丸裸な心情がはいっているせいで、それはつまりは読者であるあたしとこの詩の関係性のなせる技だ。思い入れの強さと言い換えてもいい。 しかし、…

2chに最初に書いた詩

駅を出たところで、中年の親父に1万円札を手に握らされた。 ほとんど半泣き状態になっていて、 「これでナンカ美味しいモンでもかいんさい」 って言いながら、べろんべろんに酔ってた。 高校の制服着てて、時間もそう遅くないのに、何故この親父は? 不思議…

 ポエジーの生まれる瞬間

ポエジーは nisemono の発言: テクストの中にも作者の中にもない 葉雨 の発言: うん nisemono の発言: 読者と対象との関係の中にあるだけだ。 nisemono の発言: なので最初の読者(作者)のためだけの詩もある ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 最…

メッセ、ふにゃふにゃに書くこと

マーマイー の発言: ふにゃふにゃしなさい 葉雨 の発言: ぐえええ マーマイー の発言: 絶対、いいから マーマイー の発言: 向いてるから 葉雨 の発言: http://umaa.s19.xrea.com/cgi-bin/sakuhin/leafrain/anthologys.cgi?action=html2&key=20060307204912 …

「正義が行われる部屋」

選者指定コンペスレッドに投稿、題は「正義」 ナナシーさんの評 硬質でシュールレアリスティックな作品。 ダリやデ・キリコのギリシャ神話をモチーフにした絵画を見ているような気分になった。 あるいは作者のイメージの源流もそこにあるのかもしれない。 過…

「正義が行われる部屋」

黄金率で区切られた空間 厳格なまでに滑らかな床 顔が映るほどに磨かれた鏡面の壁に均等に空けられた窓 窓では絵画的までに美しい、様々な風景が現れては消える 直角を正確に刻んだ家具に 清潔なリボンとひびのないガラス瓶 きちんと畳んだハンカチ 許可され…

「廃棄を待つ街」金城目ニュータウン

金城目ニュータウンの設計コンセプトは生活密着型だった。碁盤の目ではなく、袋小路や斜めの道、蛇行する道を組み込み、ブロック毎に一定割合の住宅以外の物件(不動産屋、花屋、八百屋、文具、本屋、喫茶店etc)が義務付けられていた。住宅街であるので、店…

「廃棄を待つ街」初稿

聖家族教会スレッドに投稿 梁山泊 お題 ゴミ 用の習作157 :名前はいらない :2007/01/23(火) 18:33:02 id:QH6W8v7N ニュータウンの整った町並みの中 幼い子供たちの遊ぶ姿は 窓辺を飾る白いレースと花だった 必要不可欠な期待値を満たすなにものか? 人気が…

「廃棄を待つ街」

ニュータウンに猫はいない 時折現れる人も、あしばやに通り過ぎて 過去の希望が焼け焦げてしまった残骸に 気づかないふりをする つぶれたペットボトルが 風に吹かれてすべっていった 「郊外の一戸建て」に住む女は 独りパンの造花を作り続ける いつか誰かが…