北九州文学協会が新賞 来月から受け付け 同人誌文化発展狙う

西日本新聞】2007/05/09
北九州市を拠点に活動する文筆家団体「北九州文学協会」(山下敏克会長、112人)は文学賞を創設し、6月1日から投稿を受け付ける。北九州市工業都市のイメージが強いが、全国有数の「同人誌の街」。新人を発掘し、郷土作家の新たな活躍の場を提供するのが狙いだ。
 北九州市は戦後、職場を中心に多くの同人誌を生み出した文芸土壌がある。これを次世代に引き継ごうと同協会は昨年10月、15の同人誌の関係者が集まって発足。記念事業として「北九州文学協会賞」をつくった。
 小説(400字詰め原稿用紙30枚前後)、エッセー(同10枚以内)、詩、俳句(5句1組)の4部門で、小説、エッセーと詩は、他の文学賞を受賞していなければ同人誌掲載作でも応募できる。
 直木賞作家で北九州市立文学館長の佐木隆三さんら14人が審査する。大賞の賞金は、小説10万円、エッセーと詩各3万円、俳句2万円。
 投稿料は、同協会会員が1000円、会員以外は2000円。受け付けは8月31日まで。審査結果の発表は12月の予定。表彰式は来春、同協会総会の席で行われる。入賞作の文集を応募者全員に配布する。
ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/culture/20070509/20070509_001.shtml