同人誌原稿苦悩中

狐御殿は、昨年後半期の中では自分では一つの到達点で、というのは内容ということではなくて、表現形式として浮遊感をもった軽さと幻想性(生活観のある)が浮き出てきたんじゃないかと思った作品だったんです。つまりポエジーとしての詩です。
昨年後半、一番頭にあったのは、ポエジーが立ち上がらない詩はだめなんじゃないかということで、じゃあポエジーとはなにかと問われるとまだ困るんですが、「綺麗なだけ(あるいは苦しいだけ、あるいは怒りだけ、パッションだけ)ではない捉えきれないなにかが自立歩行しはじめる瞬間」とでもいうんでしょうか?それこそ表現しきれないんですが、、テンションがキープできるだけでは詩はまだ独立しないような気がしてきているんです。

朝倉様はまあ、「目に見えないなにか」というオーソドックスなポエジーによりかかった作品で、自分では逃げてる気が実はしていました。その不満を踏まえて、狐御殿は「目に見えないなにか」そのものを記述しようと試みてみた作品でまあなんつかあれなんですが、、、ははははh。単独だとちょっと力が足りないのであっちと組んでみたり、そっちと組んでみたりしてみているんですが。はははは。。。
Moonfacesは、昨年通して何度も心に浮かんでいたモチーフの作品をコラージュしたもので、其々別個の状況で書き上げただけに統一感にかけます、ただそのアンバランスさもまた不安定な社会そのものの縮図でもあるだろうなと、まとめてもいいかなと出してみたもんです。(ただ自分の中では切り貼りという負い目があってついなんか客観的な視点になりきれない迷いがあります)

施餓鬼とか花とか、一対の腕とか、月の朝とか、真っ正直にストレートな作品群がものとおんにあるだけに、どうも不満が残るというのが本音で、(スランプですかね? 意思を持って書くことの難しさということかもしれません)苦悩中です。。