ディスカッション

naka-takeさんのコメントをお待ちしていたんですが、おみえになりそうもないので、ちょっとコメントを。

1、心音 表2 から、
全体にサンプル数が少ないので、確定的なものは言えないけれど、グループ2(セシウム蓄積平均122ベクレル/Kg)におけるFunctional systolic noise 率の高さ(73%)は、特徴的。セシウムの影響はこのグループでは認められる。

2、血圧  表3 
最初のコメント通りで、低血圧症に近い3番に該当する子どもは、各グループで差がみられない。 これは、セシウム蓄積そのものが直接的な病因ではない可能性がある。
いっぽうで、高血圧傾向を示す2番では明らかな偏差が出てる。セシウム蓄積量に応じて、血圧へのストレスが存在することを示しているかもしれない。しかし、実際に高血圧症に悪化するまでには至ってない。

3、心電図 表4
1,2,3の項目を単独でみると、コントロールグループとの数値差はない。しかし4番目の項目が1,2,3のうちの2つ以上の要素を持つものとすると、1,2,3、各項目の実際のデータは4のデータ分かさ上げしてみたほうがいいかもしれない。おそらく、第2グループの1,2,3の各項目は実際には結構あがっていることが予想できて、このグループの心電図異常は統計的な誤差以上に存在しているようにみられる。

全体にみると、グループ1の数値だけがコントロール群と比較されていたら、さほどな差は感じなかったと思うが、グループ2の数値は、差異が感じられる。 つまり、セシウム蓄積量122ベクレル/Kgでは、心臓への負担が現れていると思う。 この年代におけるセシウム蓄積の上限は40〜100ベクレル/Kgの間のどこかに置くほうのが好ましい。

もう一点
セシウム蓄積云々の前に、初期被曝をどうとらえるか?という問題があります。
前の考察から、この被験者たちの半数は、初期被曝の被害を受けていると仮定すると、年齢の区分は均一であったので、各グループとも、半数の心臓へのダメージは、
1、初期のヨウ素131被曝による甲状腺被害
2、初期の極端に高い濃度でのセシウム被害によって1が増幅
の前提があります。1の初期被曝だけを取ると、同じゴメリ地区からの参加なので、おそらく同程度の被害があります。 あとは2による追い打ちですね。
コントロールグループはあくまで現在のセシウム蓄積なので、1に関しても、多分関連しています。 グループ1、グループ2は、2番の追い打ち量を反映していると予想できます。
つまりコントロールグループは 初期被曝があったけれどセシウムの追い打ちがない状態だと考えていいのではないかと思います。
(ただし、半数、というのが曲者で、その半数が異常値を担ってしまうと、コントロールグループ内に偏差が生じますので、確たることはいえないんです、、、、もう一つ別の対照群があると助かるんですが、、)
ラットの実験からみえてくるのは「弱い個体にとっては影響があるかもしれない」ということなので、 初期被曝によって甲状腺にダメージを受けた被験者は、セシウム蓄積が続くことで追い打ちを受けてしまった可能性は高いわけです。
では、それをどのあたりとみたらいいのか? という話に戻ります。思いっきり大胆に、数値から上位半分を抜いて考えてみます。
数値として残るのは、

心音でのグループ2のFunctional systolic noise 22(15を引くと7残ります)
心電図でのグループ1,2のDisorders of conduction (計算が面倒ですが、項目4をたしてから15をひいてみます) 

の2項目となります。  この厳しい視点で、2項目が残ったということから、初期被曝がなかったと仮定してもセシウム蓄積量による心臓への影響はありうるのではないかと結論します。

naka-take

追いついていない・・・orz
レスが遅れており、恐縮です。

順不同で回答できるところから。

>どういう機序で、体内組織内のセシウム137を排出させているのか
こっちは簡単。カリウムイオンが体内を循環するのと同じく、セシウムも循環します。
消化管上皮内にもやってきます。
その消化管上皮にやってきたセシウムを、ペクチンがキャッチすれば、排出を促進させることになります。

プルシアンブルーによる排出促進も同様の機構を使っているはず。

以前、作用機序が不明、といったのは、低量の放射性セシウムが心疾患にどのように影響しているのか、という点が不明、という点を述べたつもりです。

で、体内に蓄積している30〜100Bqの放射性セシウムが、慢性的な低線量被曝を起こし、健康に影響を与えた、というならば、4000Bqくらい含まれている(これは大人の値か)カリウム40の影響のほうが大きいだろう、という点は、見逃せないと思います。そしてセシウムによる放射線が心臓へどう影響するのか、さっぱり想像がつきません。甲状腺経由ならまだ分かりますが、その場合はヨウ素131の影響を考えるべきかと。

セシウムイオン自体が、大量に投与した場合、心臓に影響を与えることは知られていますが、今回の量では到底影響が出そうにありません。

なので、放射線の影響・化学物質としての影響、それぞれで「慢性的な低濃度の放射性セシウムによる健康被害」というのは、想定しにくいです。

ですが、現実的にデータとして「体内の放射性セシウム量と心臓の異常の知見」の相関関係が検出されています。

このため、
・相関関係が因果関係ではない
・得られている知見が、正しい検出系で評価されていない
の2点が大きく疑がわれます

因果関係でない、と棄却するための実験は、今回の解析対象がヒトであるために、検討実験がされにくいですが、マウスでは検討の実験が組まれており、因果関係は検出されませんでした。

得られている知見に対する評価系に関しては、上で議論したように、集団内の数字のばらつきが偏っており、無作為に抽出したデータだとは考えにくいです。初期被曝の数字も不明。

以上から、本論文で主張されている「低量の放射性セシウムによる健康への影響」は、信憑性が低いです。

で、リーフレインさんの興味としての「どれくらいが影響を受ける目安になるのか」という問い、に関してですが、正直、問いが成立するかどうかも怪しいです。

これだけ根拠がゆるい状態で、さらに仮定をおいて考える、というのは、僕の感覚からすると「なんの足しにもならない」です。

もうちょっとデータがないと何とも言えんのでは。

まずはざっくりした回答までですが、考慮ください

リーフレイン >naka-takeさん

急がせてしまって、大変申し訳ない。ありがとうございます。

カリウム40の動態との関連なんですが、まず子ども達であるため、量が異なっていて、カリウム40は10歳の標準体重34キロとして、2040ベクレルの蓄積量となります。ですからまあ、カリウム40とまったく動態が同じであれば、600ベクレル程度の追加で大きな障害がでるのだったら、カリウム40そのものですでにかなりダメージを食らってしまうことになりますから、たしかにおかしな話になります。

ただ、セシウム137は完全にカリウム40と一致して動くわけではなくて、ナトリウムとカリウムの中間に位置しています。血管内のカリウムのほとんどが赤血球の中にあるのに対して、セシウム137は75%が赤血球の中に、残りは血漿中に多いナトリウムと同じように、血漿中にあります。 この血漿中にあるセシウム137がなんらかの影響を与えている可能性はまったくないわけではないだろうと思います。
http://homepage2.nifty.com/wadanori/data/readme.pdf (p7〜8)
もちろん、通常状態で、化学的な作用、というレベルでは非常に微量でしかないですから、考えにくいですが、崩壊時の動きならば、影響がでることもありえるのかな?とも考えました。摂取したセシウムのさらに1/4量になりますから、 たとえば600ベクレルのセシウムが体内にあったとしても、150ベクレル分の作用ということになります。 

因果関係を棄却するための実験というのは、常に完全には証明しきれないジレンマがあるわけですが、先日のフランスの実験以外にも同様なものが施行されていて
Chronic contamination of rats with 137 cesium radionuclide: impact on the cardiovascular system.
http://www.springerlink.com/content/2t36922625183806/
こちらでは 「3か月という実験期間では、明らかな異常は顕現していないが、もっと敏感な生体や、長期に及ぶ実験を行っていたら、何らかの異常へと発展していた可能性がある」と結論づけられていて、全否定というわけではないです。(ただし、こちらの実験での現象も、 このサナトリウムでのペクチン実験の結果とは異なっているように思うので、同じ視点ではたてません。)
とはいえ、因果関係がない、と結論つけてしまうのも、因果関係があると結論するのと同じく拙速な気はします。

無作為に抽出したデータとは考えにくいというは、もちろんなんですが、そもそもゴメリ地区を選んでいる時点で、かなり被害が大きい集団であるということが言えます。 この実験は、全体の中の被害実態を測る実験ではなくて、被害が酷い集団の中でのセシウム動態をみる実験なわけです。
そのため、異常値の上位50%をカットして考察を試みてみたわけですが、、、まあ、あてずっぽうのレベルを超えてないのも事実ですね。。。 

ただ、因果関係がグレーなあいだは、データとして相関関係がみられるのならば、その範囲で参考防御値を設定するというのは、妥協点としてありな気がしているんです。
ましてや、実際の食品の汚染度が低く、生産者への負担もさほどにはあがらない予測があるわけですから。、、、ネステレンコ教授が、チェルノブイリに対して、子ども50、大人75を設定したとすると、(もちろん初期被曝の影響を加味してのことです) それに比例した形で設定を考慮するというのはありなんじゃないかと考えてはいました。

naka-take

>通常状態で、化学的な作用、というレベルでは非常に微量でしかないですから、考えにくいですが、崩壊時の動きならば、影響がでることもありえるのかな?

神話の域です。
電離放射線が膜電位に影響を与える、とかそういうことを想定しているのですか?ちょっと聞いた事が無いのですし、想定もできないのですが。それ言い出すと、何でも放射線の影響にできますね。


>因果関係がない、と結論つけてしまうのも、因果関係があると結論するのと同じく拙速

そうですね。こういう分野で、因果関係が無い、と言い切るのはとても難しいですし、言い切る必要はないと考えています。

論文を読んだ僕の考えとしては「因果関係があるとは言えない」です。
これは「因果関係がない」とは全く異なりますので、ご留意下さい。

>因果関係がグレーなあいだは、データとして相関関係がみられるのならば、その範囲で参考防御値を設定する

個人的には、非常に危険な考え方だと「思います」。
個人個人でここら辺の線引きは異なるのでしょうけども、結局「当てにならない情報を論拠にして線引きを行う」ということをしているので、「何となく理屈っぽさを醸し出しているマクロビ・健康食品を行動指針とする」と同レベルだと考えます。

僕なら、参考の設定・線引きというよりも、考えかたの背景に留める程度です。
変なデータに振り回されるのは、カロリーの無駄だと考えます。

えと、少なくとも僕の研究業界では、当てにならない論文のデータというのは、基本的に「無視」されます。僕の頭の中の内部処理としては、今回のバンダジェフスキー氏の論文もそれに倣うでしょう。真面目に考えるのであれば、他の論文を参照にした方がよっぽど実りがあるのでは。

グダグダ書きましたが「あーそんな論文もあるよね」の一言にまとめられます。

リーフレイン >480

「そんな論文もあるよね」とスルーするには、ちょっともったいないと思う点があって、どこかというと、この論文は、バンダジェフスキー教授の剖検論文と心臓論文のある意味反証になっている点です。
あちらでの論調は「すぐにも心臓麻痺が起きてもおかしくない」レベルの言われようだったわけですが(というか、何が起こってるかさっぱりわからないけど、大変そう  という印象です) こちらではデータとして100ベクレルの蓄積があっても具体的な病気には直結していません。 心音、血圧、心電図とあがっていますが、あくまで、「傾向」であって、治療を必要とするレベルではありません。 一つの安心材料と受け止められるものなんですよ。

実際、バンダジェフスキー教授は 10ベクレル/Kgを提示するわけですが、こちらのネステレンコ教授は子ども50ベクレル、大人75ベクレルの数値を提示します。   

>他の実験の考察

心臓関係に拘らずに考察するとすると、
先に提示していただいたリンク群の中に、ビタミンDの減少がみられていました。

コメント欄より
論文リサーチ Cr137  慢性 = (chronic 137 cesium)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=chronic%20137%20cesium

↓は実験群の中で、もっとも低容量で被害が出ている例です
16、Chronic contamination with 137Cesium affects Vitamin D3 metabolism in rats.  Tissandie E, Guéguen Y, Lobaccaro JM, Aigueperse J, Gourmelon P, Paquet F, Souidi M.
Toxicology. 2006 Aug 1;225(1):75-80. Epub 2006 May 19.
ラットでの慢性セシウム137被曝の ヴィタミンD3代謝への影響
この研究の目的は、ビタミンDの(137)CS(3)代謝、骨の恒常性に不可欠なホルモンである、ビタミンD3の代謝へのセシウム137慢性被曝の生物学的影響を調査することです。
ラットは6500ベクレル/リットル(約150ベクレル/ラット/日​​)、旧ソ連諸国の汚染地域に住む人の摂取同様の濃度の用量で3ヶ月間、飲料水(137)Csに被曝した。
関連する核内受容体とビタミンD(3)標的遺伝子に関与するチトクロームP450酵素は、肝臓、腎臓および脳にリアルタイムPCRにより評価。ビタミンD、PTH、カルシウムとリン酸塩濃度は血漿中で測定した。

cyp2r1の発現レベルの増加(40%、P <0.05)が肝臓で確認された。
ビタミンDの減少(1,25(OH)D(3))血漿中濃度(53%、P = 0.02)が観察された。
脳では、cyp27b1の発現レベルが(35%、P <0.05)増加しているいっぽうで、注目すべきことに、Vitamin D (1,25(OH)D(3)) plasma level (53%, p=0.02) が減少し、 cyp2r1 mRNAレベルも、20%(P <0.05)減少している。
結論として、本研究は、(137)Csの慢性被曝は、CYPs酵素の分子改変に影響し、ビタミンD(3)の肝臓や脳での代謝に関与。ミネラルの恒常性の障害を誘導することを初めて示した。

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この実験と、上の考察で示唆されていた、「ヴィタペクトの摂取によるヴィタミン効果」 という話はかなり呼応していて、 セシウム蓄積によって減少していたヴィタミンDを ヴィタペクトの投与によって綺麗に補い、結果として症状が好転していったという可能性はありだと思っています。

セシウム蓄積そのものは16日の実験期間内では半分も排出がされませんので、なんらかの好転現象がみられるとするならば、セシウム減少によるもの、よりもむしろこちらのほうが速攻で効くのではと思います。

精査をするなら、こちらの論文を読むほうがたしかに、カロリーの節約かもしれないんです。 まあ、問題は 初期被曝影響の見積もりなんでしょうねえ、、、

このヴィタミンの件以外で、ストレートに影響がでていたのは、脳と、精嚢と副腎のステロイド合成でした。 長期での影響を懸念していたのは、腎臓上皮と膀胱上皮の組織異常です。
ー心臓の件から離れたほうがいいのかもしれないです。

「まずは本論をきちんと読むのが先」ということで始めた分なので、他の実験については封印していた次第です、、、

以下は憶測ですが、、、、
体内蓄積量で100ベクレル/Kg目安とかいう尺度は、実効線量的な制限ではなくて、体内の恒常性からくる制限に近いんじゃないかと感じていました。 血中コレステロールとか、中性脂肪とかのMAXという意識です。 (妊婦さんに関しては、胎盤を通過する濃度があるそうなので別です)
ですから、まあ、成年以降は自己判断で使用してもらえばいい指標という位置づけにくるんじゃないかという気がします。 おそらく個人差の大きいパラメータになると思いますし。
セシウム137は経口量で、蓄積上限が決まってきてしまうので、食品中にある程度のセシウムがある間は、なんらかの食事制限そのものは必須になると思います。) ただ、タバコと同じく、若年層にはある程度配慮が必要なんじゃないかという気もしています。

実際の食品制限値の話では、チェルノブイリの場合は、ICRPの指針である、1ミリシーベルト内部被曝外部被曝の両方で受け持つ形で計算し、かつ生涯分のMAXを加味すると、年間で0.13m㏜ぐらいしか内部被曝の分がなくて、そちらの計算から一日30ベクレル以内の摂取に決められた、というのをどこかで読んだ覚えがあります、、、、蓄積ベクレル量からの計算ではないのだなと思いました。 (出典が行方不明です、、すいません) 日本での適用を考える場合、日本の事情に応じた慎重さが必要な気がします。

膜電位の件は、神話レベルということなので、すっぱり忘れることにします。ありがとうございます。

naka-take >481
>剖検論文と心臓論文のある意味反証
具体的なデータの確度が低いので、反証としても論拠不足です。元の部検論文の主張などは、かなりの不確定さを孕むものだったので、全てを反証するものにはなれないのですけど。

>バンダジェフスキー教授は 10ベクレル/Kgを提示するわけですが、こちらのネステレンコ教授は子ども30ベクレル、大人75ベクレルの数値を提示

このような線引きは、危険だと思います。結局、閾値あり論で考えてしまっていますし、論拠に乏しい数字であることに変わりがありません。世界も驚く日本の基準値byKingoを信じちゃうのと五十歩百歩では。

気持ちは分かります。「危険厨の人が言っている大丈夫だという値を下回れば、まぁ大丈夫だろう」とか「安心して良いという目安となる数値がほしい」とかとか。

しかしながら、スタートとする論文が悪すぎます。これじゃぁ、確かなことが考えられないのです。

>482
あ、そっちの方がまだ分かりやすいです。
活性酸素による酸化ストレスを介して、肝臓の機能へ作用する、という考えですね。そう、こういうのならまだ分かるのですよ。。。

>483
律していただき、ありがとうございます。
でも、まだ若干暴発気味かとw

>実際の食品制限値
法令での制限値と、実際市場に希釈されたあとでの、実測値の間には相当な乖離が出ると考えています(規制値を超えまくったものが市場に出た場合でも、0.1mSv/年の被曝量の上昇に留まる)。

>膜電位
補足すると、電位はイオンチャンネルやプロトンポンプによって作られるものですし、そこをカリウム40はβ線を出しながら普段から通っているわけです。膜たんぱく質の動きを、放射線パワーで止められるのであれば、普通の生活はできません。

リーフレイン >484 おはようございます。ありがとうございます。  (遅くなりました)

>論拠不足
溜息がでそうですが、おっしゃる通りです、考察結果の数値は各グループまで落としてしまうとわずか8人分の異常値データでしかありません。
そもそも、もとの剖検論文でも数値の少なさは顕著で、対照が「死亡してしまった」「数人の」子ども達」です。
彼らの剖検によって、セシウムの過剰な蓄積が見られたとしても、死因と直結しているとは断定ができないんです。最低でも、他の「セシウムが同じ程度に蓄積された子ども達の健康状態」との比較が欲しい。 それなのに、被験者の蓄積量を外部から測った数値は示されていない。実験外のデータとの参照もままなりませんでした。
ここで取り上げられたデータは、剖検論文でホールボディカウンター値が示されていれば、多少とも参考になったはずなんですが、、(つまり、ここでは、100ベクレルの濃度では、影響がみられても、治療が必要なレベルの障害はでていないわけです。 もし剖検のデータの子ども達が同じレベルの濃度であれば、死因は他の要因が高かったことが推測されることになるだろうし、あるいは異常値と言えるほど高かったのであれば、それはそれで一つの目安になったはずです)
まあ、そうした憶測を別にしても、データ数の少なさはどうしょうもないですね。

>線引きのトンでも性について
現状の危険派の論拠がパンダジェフスキー論文であることを思うと、少なくとも論文の脆弱性ぐらいは示したいし、10ベクレルという値の根拠のなさ加減は声を大にしていいたいわけですが、、
値を提示してしまうと、やってることは同じになってしまいますね、、、(><)理性的であるのは中々厳しいです、、、、

本音を言えば、日本の状況だと、チェルノブイリと異なって初期被曝が少ないですから、(←これそのものは非常にありがたいです) 実効線量的には結構余裕がある数値が提示されてくる気がします。最終的な制限値は蓄積量ベースだと結構大きなものになるかもしれない。。。
まあ、懸念に過ぎないのですが、、蓄積量ベースではどのあたりか妥当か?というのはどこかで確認できたらうれしいです。


>ビタミンD論
そうなんです、すごくいい線の検証です。(これ追っかけてみたいです。)

>暴発気味 ←気を付けます(汗

>実際の食品制限と希釈結果
結構前のレスで、食品検査値から大ざっぱな一日の経口ベクレル数を考えてみましたが、ヤマ勘で20ベクレル/day程度かなと思いました。給食の検査が実際に走り始めると、もう少しあてになるガイドになると期待しています。 流通量次第ですね。

>膜電位 
(気にしていたのは局所的な膜電位差の縮小だったんですが、イオンチャネルの体内数を考えれば、放射性同位体の影響なんざ誤差なんですね。)