ハインツ テーザー建築展 Heinz Tesar-Architecture of Layers

【Jpan Design Net】1月16日
 本展覧会はオーストリア、ウィーンを拠点に活動する建築家、ハインツ テーザーとその作品を日本ではじめて紹介する建築展です。テーザーは欧米では既に「建築の詩人」として広く知られ、近年、これまでの活動をまとめた作品集の出版や個展を通して、再びその活動に注目が集まっています。展覧会のタイトルである「Architecture of Layers(重層する建築)」は、都市の歴史と伝統の上に重ねて描くように、都市の文脈の分析と再解釈を通して生まれる詩的なダイアローグによって、氏の建築作品が形作られることを表しています。テーザーの建築は空間の新たなレイヤーとして、都市の伝統と文化の層の上に重ねられ、そして将来、別の新たなレイヤーによって重ねられることを想定しているのです。
テーザーの作品には、教会や美術館などの公共施設を中心に、歴史的な建物の改築・増築のプロジェクトが数多くあります。その中で、最近、ひときわ注目されたプロジェクトに、ベルリンのミュージアムアイランドにあるボーデ博物館の改修計画が挙げられます。それは隣接する歴史的価値の高い既存の美術館群を地下のプロムナードによりつなぐという長大な計画の一部分でもあります。 展覧会ではこれを含む9つの代表的な作品と最新作を、スケッチ、水彩画、大型の木製模型などを通して、クリエーションのプロセスを多角的に紹介していきます。
さらに、今回の展示計画自体もテーザー氏自らが監修しており、代官山ヒルサイドテラスの展示空間と展示物の間に生まれる新たな対話を意図しています。 ヨーロッパの伝統と深く関わり、オーストリアの現代建築の今を表現し続けるハインツ テーザーとその建築の魅力をお伝えいたします。
http://event.japandesign.ne.jp/news/11929071016/