放射性ヨウ素の呼吸時の等価係数による内部被曝の計算編集する2011年05月23日22:26
ええといくつか方法があるらしいんだけど、どうも整合がとれてないので一つづつやってみますね。

3月23日のつくばのデータです ほとんどヨウ素131ばかりの日です。
(この日のつくばの空間線量は 0.3μシーベルト/hです http://rcwww.kek.jp/norm/  )
http://www.kek.jp/quake/radmonitor/GeMonitor4.html
http://legacy.kek.jp/quake/radmonitor/GeMonitor4.html
http://legacy.kek.jp/quake/radmonitor/GeMonitor6.html
http://legacy.kek.jp/quake/radmonitor/images/GeMonitor_graph.gif

ヨウ素131の濃度(Bq/cm3※1)  1.9×10-6

立方センチメートルあたりなので、 立方メートルあたりに直すと、1.9ベクレル/㎥

1、ベクレル数からおおざっぱに換算
緊急時における放射性ヨウ素測定法
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/lib/No15.pdf
・小児甲状腺の等価線量10mSvに相当する大気中ヨウ素−131濃度(24時間吸入)は610Bq/m3
・屋内退避及び避難等に関する指標(「防災指針」)に対応する放射性ヨウ素によ る甲状腺の予測線量は100〜500 mSv

という記述が、冒頭付近の表の注にあったので、これに従うと、

1.9ベクレル/㎥  ÷ 610ベクレル/㎥  = 0.0031   10ミリシーベルトをかけて、0.031ミリシーベルト




2、呼吸率と等価線量係数をかけて計算
線量評価用パラメータの見直しについて   (平成19年分)
http://www.nsc.go.jp/senmon/shidai/kanhou_shishin/kanhou_shishin005/siryo5-3.pdf
H=Σi
(Ki・χi・M・T)
ここで、H:実効線量又は組織の等価線量[mSv]
Ki:線量係数[mSv/Bq]
χi:放射性物質の大気中濃度[Bq/cm3[
M:呼吸率[cm3/h 又は cm3/d]
T:滞在時間[h 又は d]
その日の等価計算被曝線量ミリシーベルト/d =(ヨウ素の濃度)×(吸入時の等価計算線量係数)×(1日の呼吸率) ×1(一日分)
パラメータ
ヨウ素のベクレル数  1.9×10^-6 (立方センチメートルあたり)
乳児吸入時の等価線量係数 1.3×10^4 (mSv/Bq)  ← 1.3×10^−4のミス
一日の呼吸率 2.86×10の6乗 [cm3/d]

代入して、 
その日の等価計算被曝量= 1.9×10^-6×1.3×10^−4×2.86×10の6乗 =7.06×10^−4ミリシーベルト/d   = 0.00076ミリシーベルト


1の計算に合わせて小児にする場合は、k7の表を使って、、

代入パラメータ
ヨウ素のベクレル数  1.9×10^-6 (立方センチメートルあたり)
小児吸入時の等価線量係数  3.2×10^−3 (mSv/Bq)
一日の呼吸率 5.16×10の6乗 [cm3/d]

代入して、 
その日の等価計算被曝量= 1.9×10^-6×3.2×10^−3×5.16×10の6乗 =3.13×10^−2ミリシーベルト/d   = 0.0313ミリシーベルト




合った、、、