芥川龍之介の幻の原稿展 岡山

【msn.com】2008.2.10 20:19
 岡山県倉敷市出身の文学者、薄田泣菫(1877〜1945)の遺品資料から新たに確認された文豪、芥川龍之介(1892〜1927)の生原稿や書簡を公開する「芥川龍之介 幻の原稿〜薄田泣菫資料からの発見〜」展が、同市の市立中央図書館で開催されている。28日まで。入場無料。
 公開されているのは、芥川の代表作で、所在不明とされていた「地獄変」の書き出し部分の原稿2枚と、新聞連載で発表された作品とは人物設定が大幅に異なる「邪宗門」の別稿7枚、泣菫にあてた書簡1通など200字詰め原稿用紙計33枚。
 泣菫は同市連島町出身で、明治、大正期に活躍した詩人・随筆家。後に大阪毎日新聞学芸部長となり、芥川らを登用。生原稿などは、泣菫の遺族が平成16年に同市に寄贈した資料の中から、昨年12月に専門家が確認した。
 会場を訪れた同市白楽町の河上文久さんは「芥川の直筆を見るのは初めてなので感激した。今後は芥川を育てた泣菫さんのことも勉強したい」と話していた。11、17、25日は休館。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080210/trd0802102020006-n1.htm