「義理チョコ代」でイラクに医療費を

【2008年1月22日 読売新聞】
白血病・がんの子供を救おう 劣化ウラン弾原因青葉のNPO、募金活動
イラクに医療費を送る寄付に賛同すると、イラクの子供が描いた絵とチョコレートが手渡される イラクの子供に医療費を送ろうと、横浜市青葉区NPO法人「WE21ジャパン青葉」が、イラクの子が描いた絵とチョコレートで、寄付を募る取り組みをしている。
 劣化ウラン弾の影響とされる白血病やがんに苦しむイラクの子供たちを助けるため、2月14日のバレンタインデーまで続ける。 1口500円の寄付をした賛同者に、協賛する六花亭(北海道帯広市)のアーモンドチョコに患者の子供の絵や詩を載せたメッセージカードを添えて渡す。
 集めた寄付は、イラクで医療活動を続ける医師らでつくる「日本イラク医療支援ネットワーク(JIM―NET、事務局・長野県松本市)」の薬代や病院内学級の経費などに充てられる。 県内に54か所あるWEショップは、市民が寄付した衣類や装飾品などを安価で販売して、収益を東南アジアや中東へ送る活動を続けている。バレンタインを前にしたこの取り組みに、青葉区の2店のほか、戸塚区、泉区などの店も参加している。
 JIM―NET事務局によると、イラクでは湾岸戦争以降、多くの子供たちが劣化ウラン弾が原因と見られる白血病やがんを発症しているという。 しかし、政情不安のあおりで抗がん剤や医療機器の輸入は進まず、満足な治療を受けられない。 WE21ジャパン青葉代表の本阿弥久仁子さん(55)は「もう1個義理チョコを買うくらいの気持ちで参加してほしい。男性も大歓迎」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20080122-OYT8T00102.htm