2007-11-19 ポエト 詩 2分の1に分割された魂 15億9千4百3分の1に砕かれた欠片を 3億の嘴がひとつひとつ祈りをこめて 立ち昇る紫煙は清々しいあるいは 鼻の曲がるような香りを 路上に放置されている犬の轢死体 這いだした蟻はかつてあった唄を大声で 少年は 自分の魂の半分がそこにあったことに気づき 流れる赤い涙 その空白を握りしめた一瞬 の風/