【書評】『ニッポンの「兵士」たち』三島正著

【産経ニュース】2007.11.11 1  ■写真と文で「自衛隊を巡る旅」
 自衛隊自衛官をモチーフとした「詩」に触れたのは初めてだった。もっとも、写真家である著者は 「詩集」を意図したわけではなく、「知られざる自衛隊員たちの素顔」を「写文集」として紹介したかっただけだろう。だが、モノクロの写真と、自らの希有(けう)な体験や思いを交えた文章からは、なぜか詩的情緒が立ちのぼる。
ーーーーーーーーーーー中略
 確かに、著者はノンフィクション作家、杉山隆男氏の『兵士に聞け』(小学館)を第1弾とする 兵士シリーズ取材のため15年の間、自衛隊を撮り、自衛官の生の声を聞き続けてきた。それならば、装備の難解な紹介など“オタク臭”が立ちこめるところだが、それは抑えられている。代わりに、 戦後史の悲劇の一端を漂わせる(「軍」ではない)「自衛隊」の、自衛官の心のヒダに迫った。その分、戦闘との絡みが薄くなったが、組織とヒトの内実はときに、戦闘よりも迫力を醸す。 著者は一連の取材を「自衛隊を巡る旅」と呼ぶ。著者はやっぱり“旅を続ける詩人”であったのだ。
時事画報社・1890円) 政治部 野口裕之
ーーーーーーーーーーサイト参照
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/071111/bks0711111645001-n1.htm


2*1170064204*[ns]自費出版トラブル
全国の消費生活センターなどに寄せられる自費出版をめぐるトラブルの相談が、 2006年度は194件と、過去4年間で約4倍に急増していることが9日、 国民生活センターのまとめで分かった。
相談の約半数は50代以上の中高年からで、約700万円を支払った例もあり、 国民生活センターは「すぐ契約せず、冷静になる時間を持って」と注意を呼び掛けている。 センター情報分析部によると、02年度に51件だった相談は年々増え、
07年度上半期までで計706件。本年度は前年度の約2倍のペースでさらに増加している。 新聞やインターネットの広告を見て、自分から申し込んだ相談者もいるが、 小説や写真のコンテストなどに応募して、出版を勧められた人も多い。
(共同)2007年11月9日 18時03分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007110901000570.html