トルコ大統領選 エルドアン首相が出馬?
【asahi.com】2007年04月16日07時34分
イスラム教徒が人口の大半を占めながら世俗主義を国是とするトルコで、親イスラム政党の流れ
をくむエルドアン首相が大統領選に出馬するとの観測が強まっている。同首相が大統領になれば、
世俗主義の守護者を自任する軍などとの間で緊張が高まる可能性がある。
エルドアン首相は、95年の総選挙で第一党となり初のイスラム系政党主導の連立政権を樹立した
福祉党にかつて属した。イスタンブール市長当選後の97年、イスラム賛美の詩を集会で朗読した
として扇動罪になった過去がある。
現政府はイスラムと距離を置き、穏健な保守主義のAKPを旗揚げして政権を獲得した後は、欧
州連合(EU)加盟に向けて改革を推進。経済運営でも安定成長を実現した。 しかしエルドアン首
相が大統領になれば、トルコのイスラム傾斜が進むとの懸念が強い。世俗主義を支持するジュムフ
リエット紙は「時計が100年逆戻りする」と反対論を打ち出している。
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